
特養2026-03-22
特養の夜間看護体制、3つの選択肢|宿直・夜勤・オンコール代行
特養の夜間看護体制は、入居者の安全と看護師の働き方に大きく影響する重要な要素です。本記事では、宿直・夜勤・オンコール代行の3つの選択肢を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
特養の夜間看護の現状
特養では日中に看護師が常駐する一方、夜間の看護体制は施設ごとに大きく異なります。多くの施設では看護師のオンコール(自宅待機)で対応していますが、この体制が看護師の離職の主因となっています。
3つの選択肢の比較
選択肢1: 宿直
施設内に宿直室を設け、看護師が施設内で待機する方式です。
メリット
- 急変時にすぐ対応できる
- 介護職員の安心感が高い
- 看護体制加算IIの算定に有利
デメリット
- 宿直手当のコストが高い(1回1万〜2万円)
- 看護師の負担が大きく、採用が困難
- 労基法の宿直許可基準を満たす必要がある
月額コスト目安: 30万〜60万円(月15-30回の宿直)
選択肢2: 夜勤
看護師が通常の夜勤シフトとして夜間勤務する方式です。
メリット
- 最も手厚い夜間看護体制
- 常に看護師が業務に従事
- 医療ニーズの高い入居者にも対応可能
デメリット
- 人件費が最も高い
- 夜勤可能な看護師の確保が非常に困難
- 常勤看護師を複数名確保する必要がある
月額コスト目安: 80万〜120万円(交代制の場合)
選択肢3: オンコール代行
外部の看護師チームに夜間のオンコール対応を委託する方式です。
メリット
- 施設看護師のオンコール負担がゼロに
- コストが比較的低い
- 「オンコールなし」で看護師募集が可能
- 専門チームによる安定した対応品質
デメリット
- 電話対応が基本(訪問対応はオプション)
- 施設の入居者情報の共有が必要
- 対面でのケアは介護職が実施
月額コスト目安: 15万〜35万円
コスト比較表
| 項目 | 宿直 | 夜勤 | オンコール代行 |
|---|---|---|---|
| 月額コスト | 30-60万円 | 80-120万円 | 15-35万円 |
| 年間コスト | 360-720万円 | 960-1,440万円 | 180-420万円 |
| 看護師負担 | 大 | 大 | なし |
| 対応速度 | 即時 | 即時 | 電話即時 |
| 採用への影響 | マイナス | マイナス | プラス |
どの選択肢を選ぶべきか
施設の状況に応じた選択の指針を示します。
- 医療ニーズの高い入居者が多い場合 → 夜勤または宿直
- コスト重視で、急変頻度が低い場合 → オンコール代行
- 看護師の採用・定着に課題がある場合 → オンコール代行
- 段階的に体制を強化したい場合 → まずオンコール代行から開始
まとめ
特養の夜間看護体制は、入居者の安全、看護師の働き方、コストのバランスを考慮して選択する必要があります。近年はオンコール代行サービスの質が向上しており、多くの施設にとって有力な選択肢となっています。