
特養2026-03-13
特養の医療連携体制、加算で年間いくら増収できる?シミュレーション
特養では、医療連携体制を整備することで複数の加算を取得でき、大幅な増収が見込めます。本記事では、取得可能な加算の一覧と、入居者数別の年間増収額をシミュレーションします。
特養で取得可能な医療連携関連の加算
看護体制加算I
看護職員の配置を基準以上にすることで算定可能。
- 単位: 6単位/日
- 金額: 約62円/日/人
看護体制加算II
24時間の看護連絡体制を確保することで算定可能。
- 単位: 25単位/日
- 金額: 約258円/日/人
夜間看護体制加算
夜間の看護体制(宿直等)を確保することで算定可能。
- 単位: 10単位/日
- 金額: 約103円/日/人
入居者50名の特養の場合
| 加算名 | 単位/日 | 日額 | 年間増収額 |
|---|---|---|---|
| 看護体制加算I | 6 | 3,099円 | 約113万円 |
| 看護体制加算II | 25 | 12,913円 | 約471万円 |
| 夜間看護体制加算 | 10 | 5,165円 | 約189万円 |
| 合計 | 41 | 21,177円 | 約773万円 |
入居者50名の特養の場合、全ての医療連携関連加算を取得することで、年間約773万円の増収が見込めます。
入居者数別シミュレーション
| 入居者数 | 全加算取得時の年間増収 |
|---|---|
| 30名 | 約464万円 |
| 50名 | 約773万円 |
| 80名 | 約1,237万円 |
| 100名 | 約1,546万円 |
加算取得に必要なコスト
加算の取得には一定のコストが発生します。主なコスト項目は以下の通りです。
訪問看護ステーションとの連携コスト
看護体制加算IIの取得のために訪問看護ステーションと連携する場合、月額20万〜30万円の委託費が一般的です。
- 年間コスト: 240万〜360万円
実質的な純増収額
| 入居者数 | 年間増収 | 連携コスト | 純増収額 |
|---|---|---|---|
| 50名 | 773万円 | 300万円 | 約473万円 |
| 80名 | 1,237万円 | 300万円 | 約937万円 |
| 100名 | 1,546万円 | 300万円 | 約1,246万円 |
連携コストを差し引いても、入居者50名の施設で年間約473万円の純増収が見込めます。
取得のためのロードマップ
フェーズ1(1ヶ月目): 現状分析
- 現在取得している加算の確認
- 看護職員の配置状況の確認
- 夜間看護体制の確認
フェーズ2(2-3ヶ月目): 体制整備
- 訪問看護ステーションとの連携開始
- 24時間連絡体制の構築
- 必要な書類・記録の整備
フェーズ3(4ヶ月目): 届出・算定開始
- 管轄への届出
- 加算算定の開始
- 運用状況のモニタリング
まとめ
特養の医療連携体制の整備は、入居者の安全確保と施設の収益改善を同時に実現する重要な施策です。必要なコストを投資しても十分にペイする投資対効果が見込めるため、未取得の加算がある施設は早期の取り組みをお勧めします。