
加算2026-03-23
オンライン診療で取れる加算一覧|介護施設向け完全ガイド
オンライン診療の活用は、介護施設の医療体制を効率化するだけでなく、新たな加算の取得にもつながります。本記事では、介護施設がオンライン診療を活用して取得できる加算と、導入方法を解説します。
オンライン診療の現状(2026年)
2024年の診療報酬改定以降、介護施設におけるオンライン診療の活用が急速に広がっています。2026年現在、特養の約25%、GHの約15%がオンライン診療を何らかの形で導入しています。
介護施設でのオンライン診療の形態
- 嘱託医の定期回診の一部をオンライン化: 月4回の回診のうち2回をオンラインに
- 専門医へのオンライン相談: 皮膚科、精神科等の専門医にオンラインで相談
- 夜間・休日の緊急相談: 急変時にビデオ通話で医師に相談
- 服薬指導のオンライン化: 薬剤師によるオンライン服薬指導
オンライン診療で取得可能な加算
情報通信機器を用いた診療に関する加算
医師がオンラインで診療を行い、適切な医学管理を行う場合に算定可能な加算があります。
医療連携関連の加算への貢献
オンライン診療は直接的な加算だけでなく、以下の加算の取得を支援する効果があります。
- 看護体制加算II: オンラインでの24時間医師連絡体制の構築
- 医療連携体制加算VII: オンラインによる定期的な健康管理の実施
- 褥瘡マネジメント加算: 皮膚科医へのオンライン相談で専門的な褥瘡管理
導入のメリット
1. 医師の確保が容易に
遠方の専門医でもオンラインなら参画が可能。特に精神科医の確保が困難な地方のGHにとって大きなメリット。
2. コスト削減
医師の交通費や移動時間のコストが削減。嘱託医報酬の見直しにもつながる。
3. 迅速な対応
急変時にすぐに医師の顔を見ながら相談できるため、対応の質が向上。
4. 記録の効率化
オンライン診療システムに自動的に記録が残るため、記録業務の効率化。
導入に必要な環境
ハードウェア
- タブレット端末(iPadなど): 1台5万〜10万円
- 安定したWi-Fi環境: 月額5,000〜10,000円
- ヘッドセットまたはスピーカー
ソフトウェア
- オンライン診療プラットフォーム: 月額1万〜3万円
- 電子カルテとの連携が可能なシステムが望ましい
人的体制
- オンライン診療時に入居者のそばで端末操作を行う看護師または介護職員
- 医師との事前の情報共有を行うコーディネーター
導入のステップ
ステップ1: 目的の明確化
何のためにオンライン診療を導入するのかを明確にします。
- 嘱託医の負担軽減
- 専門医へのアクセス改善
- 夜間の医師相談体制の強化
- 加算の取得
ステップ2: 医師・医療機関との調整
オンライン診療に対応可能な医師・医療機関を確保します。既存の嘱託医がオンライン診療に対応できない場合は、新たな医師の確保を検討します。
ステップ3: システムの導入
オンライン診療プラットフォームを選定し、端末やネットワーク環境を整備します。
ステップ4: 試行運用
まずは月1-2回のオンライン回診から開始し、職員と入居者の慣れを促進します。
ステップ5: 本格運用と加算活用
安定した運用が確認できたら、加算の算定に向けた体制を整備し、届出を行います。
注意点
- 全ての診療をオンラインに置き換えることはできない。対面診療との適切な併用が必要
- 入居者の状態によってはオンラインでの対応が困難なケースもある
- 通信障害時のバックアップ体制を整備しておくこと
- 個人情報の取り扱いに十分配慮すること
まとめ
オンライン診療は、介護施設の医療体制を効率化し、加算取得の可能性を広げる有力なツールです。まずは小さく始めて、効果を確認しながら徐々に活用範囲を広げていくことをお勧めします。