
特養2026-03-28
看護体制加算IIの算定要件と取り方|訪問看護との連携がカギ
看護体制加算IIは、特養において24時間の看護体制を確保した場合に算定できる加算です。1日あたり25単位(約258円)を入居者全員に算定でき、入居者50名の施設なら年間約470万円の増収になります。本記事では、算定要件と訪問看護ステーションとの連携による取得方法を詳しく解説します。
看護体制加算IIの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加算名 | 看護体制加算(II) |
| 単位数 | 25単位/日 |
| 金額換算 | 約258円/日(1単位≒10.33円) |
| 対象 | 介護老人福祉施設(特養) |
| 要件の核心 | 24時間の連絡体制の確保 |
算定要件
看護体制加算IIを算定するためには、以下の要件を全て満たす必要があります。
1. 常勤看護師の配置
看護職員のうち1名以上が常勤であることが必要です。
2. 24時間の連絡体制の確保
施設の看護職員または病院、診療所、訪問看護ステーションの看護職員との間で、24時間の連絡体制を確保していること。
3. 緊急時の対応体制
入居者の状態が急変した場合等に、看護職員が施設を訪問し対応できる体制を整備していること。
訪問看護ステーションとの連携がカギ
多くの特養では、自施設の看護師だけで24時間体制を維持することが困難です。ここで活用すべきなのが、訪問看護ステーションとの連携です。
連携スキームの具体例
- 日中: 施設の常勤看護師が対応(8:30-17:30)
- 夜間・休日: 訪問看護ステーションの看護師がオンコール対応
- 急変時: 訪問看護師が施設を訪問して対応
この連携により、施設看護師のオンコール負担をゼロにしながら、加算の算定要件を満たすことが可能です。
連携に必要な契約
- 訪問看護ステーションとの業務委託契約
- 24時間の連絡体制に関する取り決め
- 急変時の訪問対応に関する取り決め
- 情報共有の方法に関する取り決め
年間増収シミュレーション
| 入居者数 | 日額 | 年間増収額 |
|---|---|---|
| 30名 | 7,748円 | 約283万円 |
| 50名 | 12,913円 | 約471万円 |
| 80名 | 20,660円 | 約754万円 |
| 100名 | 25,825円 | 約943万円 |
※ 25単位 x 10.33円 x 入居者数 x 365日で算出
取得までの3ステップ
ステップ1: 連携先の選定(1-2ヶ月)
施設の近隣にある訪問看護ステーションをリストアップし、24時間対応が可能な事業所を選定します。
ステップ2: 契約と体制整備(1ヶ月)
業務委託契約の締結、情報共有の仕組み構築、緊急時対応フローの策定を行います。
ステップ3: 届出と算定開始
管轄の都道府県に届出を行い、受理後に算定を開始します。
まとめ
看護体制加算IIは、訪問看護ステーションとの連携により多くの特養で取得可能な加算です。看護師のオンコール負担軽減と年間数百万円の増収を同時に実現できるため、未取得の施設は早期の取得を検討すべきでしょう。