
訪問看護2026-03-12
訪問看護×特養の連携で看護体制加算IIを取得する方法
訪問看護ステーションと特養の連携は、双方にメリットをもたらす注目のスキームです。特養は看護体制加算IIを取得でき、訪問看護ステーションは安定した収入源を確保できます。本記事では、この連携スキームの詳細を解説します。
連携スキームの概要
訪問看護ステーションが特養と業務委託契約を結び、特養の24時間看護連絡体制を担うスキームです。
役割分担
| 時間帯 | 担当 | 内容 |
|---|---|---|
| 日中(8:30-17:30) | 特養の看護師 | 通常の看護業務 |
| 夜間(17:30-8:30) | 訪問看護師 | オンコール対応 |
| 休日 | 訪問看護師 | オンコール対応 |
| 急変時 | 訪問看護師 | 施設訪問・対応 |
特養側のメリット
1. 看護体制加算IIの取得
24時間の看護連絡体制が確保されるため、看護体制加算II(25単位/日)の算定要件を満たします。
- 入居者50名の場合: 年間約471万円の増収
2. 看護師のオンコール負担ゼロ
施設看護師のオンコール負担が完全になくなり、離職防止と採用力強化につながります。
3. 夜間対応の質向上
訪問看護の専門チームが対応するため、安定した品質の夜間看護が実現します。
訪問看護ステーション側のメリット
1. 安定した収入
業務委託契約により、月額20万〜30万円の安定した収入を確保できます。利用者の入退院による収入変動がありません。
2. オンコール人員の有効活用
自ステーションのオンコール待機看護師が、特養の対応も兼務できます。追加の人件費を最小限に抑えられます。
3. ネットワークの拡大
特養との連携により、退院後の訪問看護利用者の紹介など、新たなビジネスチャンスが生まれます。
契約のポイント
業務委託契約の内容
以下の項目を契約書に明記することが重要です。
- 対応時間帯(夜間のみ/夜間+休日/24時間)
- 対応範囲(電話相談のみ/緊急訪問含む)
- 委託費用と支払い条件
- 入居者情報の共有方法
- 急変時の対応フロー
- 契約期間と解約条件
費用の相場
| 対応内容 | 月額相場 |
|---|---|
| 夜間オンコールのみ | 15万〜20万円 |
| 夜間+休日オンコール | 20万〜30万円 |
| 緊急訪問対応含む | 25万〜35万円 |
導入のステップ
ステップ1: パートナーの選定
特養の近隣にある訪問看護ステーションの中から、24時間対応体制を持つステーションを選定します。
ステップ2: 条件交渉と契約
対応範囲、費用、情報共有方法などの条件を交渉し、業務委託契約を締結します。
ステップ3: 体制整備(1ヶ月)
- 入居者情報の整理と共有
- 緊急時対応フローの策定
- 連絡方法の確立(電話、チャット等)
- 特養職員への説明と研修
ステップ4: 試行運用(1-2ヶ月)
まずは夜間のみの試行運用を開始し、課題を洗い出して改善します。
ステップ5: 本格運用と加算届出
試行運用で問題がなければ、看護体制加算IIの届出を行い、算定を開始します。
まとめ
訪問看護と特養の連携は、双方にとってWin-Winの関係を構築できるスキームです。特養は加算取得と看護師の負担軽減、訪問看護ステーションは安定収入とネットワーク拡大というメリットが得られます。まずは近隣のパートナーを探すことから始めてみましょう。